CBDはてんかんの症状に効果あり?【日本てんかん協会・厚生労働省が動いた】

CBDがてんかんの症状に効くってほんと?信頼性や安全性はあるの?どういった症状に効果的なのかも教えてください!

知っている方も多いですが、現在CBDのてんかんへの効果が以前より注目されてきています。

この記事では、なぜこんなにCBDが注目される事態になっているのか、わかりやすく図解つきで解説していきます。

☑︎本記事の内容

  • そもそもてんかんとはどんな病気?
  • CBDはてんかんに効果があるのか?日本てんかん協会の動きを話します。
  • 世界で注目されているCBDの臨床結果や厚生労働省の動きについて解説。

CBDは、世界的にてんかんへの効果が認められつつありますが、国内では治療薬としてまだ承認されていないのが現状です。

ただ日本てんかん協会や厚生労働省がCBDについての検討会を重ねておこなっているのは事実であり、今後日本でも正式に治療薬として認められる期待も高まっています。

今回は、なぜCBDのてんかんへの効果がこんなに注目されているのか、というお話をしていきましょう。

CBDってなに?という方は、「【CBDとは何?】7つの効果や効能、CBDの種類や製品までを徹底解説!」を併せて読むと、今後の話を理解しやすいかと。

目次

てんかんとはどんな病気?【ドラべ症候群やレノックス・ガストー症候群】

てんかんとは、日常生活で突然意識を失って反応がなくなる等の「てんかん発作」を繰り返す病気のことです。

その原因や症状はひとにより様々で、乳幼児から高齢者までどの年齢層でも発病する可能性があり、患者数も100人に1人と、誰もがかかる可能性のある病気のひとつと言われています。

てんかん発作の症状
てんかん発作の症状
  1. 部分発作
    ・手足がひきつる
    ・首や目が勝手に動く
    ・光が見える
    ・音が聞こえる
    ・手が痺れる
    ・吐き気や頭痛が起きる
  2. 全般発作
    ・意識を失う
    ・全身が硬直する
    ・力が入らなくなる

てんかん発作は、脳の一部の神経細胞が突然一時的に異常な電気活動(電気反射)をおこすことにより上記の図のような「発作症状」を起こします。

基本的に発作終了後は、元どおりの状態に回復するのが特徴です。

症状に原因がある場合と、ない場合で下記のように呼ばれます。

  • 原因がある場合(脳腫瘍など):「症候性てんかん」
  • 原因不明の場合:「特発性てんかん」

60~70%の患者さんは抗てんかん薬を服用することで、発作を抑制し通常の生活をおくれます。

一方、抗てんかん薬では発作を抑えられない「難治性てんかん」の場合は薬の調整や外科治療などの専門的なてんかん治療が必要です。

ドラべ症候群(指定難病140)

ドラべ症候群(小児てんかん)
ドラべ症候群(小児てんかん)

ドラべ症候群とは、健康だった赤ちゃんが発熱や入浴をきっかけに、1歳未満(4ヶ月〜10ヶ月以内に多い)で全身あるいは半身のけいれんで発症し、そのあともけいれんを何度も繰り返す病気のことです。

1歳をすぎると、そのほかのてんかん発作を合併することもあり、多くの場合てんかん治療薬の効果は十分なく、次第に発達の伸びが鈍ってきます。

原因は遺伝子素因が大きく、特にナトリウムチャネル(細胞膜などに存在し、ナトリウムイオンを輸送するタンパク質)の異常を8割弱の患者さんが有していることがわかっています。

残りの2割弱の患者さんの原因はいまのところ不明です。

国内でも3000人いると見積もられていますが、成人例などで十分に診断されていない人もいると考えられていて、もう少し多いと考えられるでしょう。

参考サイト:難病センター「病気の解説」より

レノックス・ガストー症候群(指定難病144)

レノックス・ガストー症候群

レノックス・ガストー症候群は、小児期に発症する代表的なてんかん性脳症です。

主な発作は、全身にギューっと力の入る強直発作で、起きている時も寝ている時も起こります。

多くは3〜5歳ごろ、遅くとも8歳までに発症します。

※特徴的なてんかん発作が何種類も出現し、脳派検査も独特の異常な波が出現⬇︎

引用元:https://higako-neuro.tokyo/lgs

発症年齢、2種類異常の発作(とくに全般起始発作)があること、知的な発達の遅れがあることと特徴的な上記のような脳波所見より診断されます。(診断基準⬅︎)

てんかん発作は難治のことが多く、成人後もてんかんの症状が残ることも珍しくありません。

参考サイト:東小金井小児神経・脳神経内科クリニック「レノックス・ガストー症候群」

CBDはてんかん治療に効果が期待されている。

実は、前述したようなてんかんの症状にCBDは大きな効果をもたらすと考えられており、さまざまな臨床研究などでその効果が実証されています。

  • CBDは脳神経の働きに関与し、てんかんの発作を抑える
  • 重度のドラべ症候群に対するCBDの治験
  • CBDはペットのてんかんに対しても効果あり?

上記の研究結果を順に解説していきます。

CBDは脳神経の働きに関与し、てんかんの発作を抑える。

CBDとてんかん発作
CBDが脳神経の働きに関与し、発作を抑える。

東京大学大学院医学系研究科の狩野方伸教授らはの研究グループでは、以下のことが発表されました。

マリファナに含まれる精神作用物質(CBD:カンナビノイド)は脳内のカンナビノイド受容体と呼ばれるタンパク質に作用することでその効果を発現する。
・・・・

てんかん発作を抑制する可能性が動物モデルにおいて報告されました。

国立研究開発法人 日本医療研究開発機構より

研究結果は、以下のように発表されました。

  • 内因性カンナビノイドの一種である2-AG(2-アラキドノイルグリセロール)がてんかん発作を強力に抑制することが明らかになった。
  • 2-AGが複数のメカニズムを介して神経細胞への興奮性入力を低下させ、てんかん発作や発症を抑制する。
  • CBDの働きを利用した新しい抗てんかん薬の開発に繋がる可能性がある。

参考サイト:日本医療研究開発機構「脳内マリファナがてんかんを抑えるしくみを解明

このようにCBDを利用した抗てんかん薬の開発が、動物実験をもとに進んでいるようです。

まだ詳しいことは明らかになっていない部分が多いので、今後の研究結果に注目ですね。

重度のドラべ症候群(乳児重症ミオクロニーてんかん)に対するCBDの治験

痙攣頻度がCBDで減少

聖マリアンナ医科大学 脳神経外科・神奈川てんかんセンターでは「重度ドラべ症候群に対するカンナビジオールの治験」がおこなわれました。

ドラべ症候群とCBD

上記の画像の内容をかんたんにまとめると、

  1. CBDによって痙攣性てんかん発作の頻度が低下した。
  2. CBDによって全てんかん発作の頻度が有意に低下した。
  3. プラセボ群よりも、カンナビジオール群の方が有害事象が多かった。

というCBDによる重度てんかんの効果が治験結果により発表されていました。

「大麻抽出成分医薬品」を使用して誤解のないように議論をすすめていきたいと記載されており、今後の研究にも注目したいですね。

引用元:「大麻由来医薬品のてんかん治療への活用」

CBDはペットのてんかんにも効果あり?

実は、CBDは犬や猫など人間以外の哺乳類にも効果があると多くの研究で示唆されています。

実際にてんかんを患ったペットにCBDを摂取させた飼い主の報告は何件もあります。

中には、てんかん薬をやめてブロードスペクトラムやアイソレートのCBDオイルを摂取させ、てんかんが落ち着いたという報告も見つかりました。

人間以外でも、発作の軽減など生活の質を向上させることは期待できるかもしれません。

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ただし、CBDがどの程度てんかん発作を軽減させるのかは個体差があり、CBDの使用がてんかん発作の完全な治療法になるということは断言できません。

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厚生労働大臣に「カンナビジオール医薬品(CBD)承認」に関する要望を提出(2019年)

  1. ドラべ症候群患者家族会
  2. 公益社団法人日本てんかん協会
  3. 一般社団法人日本小児神経学会
  4. 一般社団法人日本てんかん学会

の4団体は、難治性てんかん治療に効果が期待できるカンナビジオール医薬品(CBD)の国内使用を求めており、厚生労働大臣に「カンナビジオール医薬品承認」に関する要望書を2019年9月5日に提出しました。

医薬品を日本でも使用できるように、以下の2点を要望したと報告されています。

  1. 大麻成分を含む医薬品の治験ができるように大麻取締法を見直してください。
  2. 難治性てんかん治療のためにCBDの早期承認をしてください。

提出された要望書:カンナビジオール医薬品の承認に関する要望書

このようにてんかんについて研究する4団体が、CBDの医薬品承認を提出したという事実はかなり興味深い内容ですね。

2021年3月31日:厚生労働省が動いた

  • エピディオレックスがドラべ症候群、レノックスガストー症候群に必要。
  • 無事故で治験を執り行って一刻も早く必要な薬剤を必要とする患者さんに届けたい。
  • 治療抵抗性、難治性のてんかんに悩む人たちがこの薬剤に期待を寄せている。

上記の内容のとおり、治験や法改正に関する内容が2021年3月31日の厚生労働省での会議で、聖マリアンナ医科大学脳神経外科の太組一郎先生によって発表され、議論されています。(議論の内容はこちら

実際にアメリカでは、CBDがてんかんの治療薬として承認されている。

画像引用元:「米FDA マリファナ由来てんかん薬を承認」

2018年6月25日、米国食品医薬品局(FDA)は大麻に含まれる化合物カンナビジオール(CBD)をベースとしたてんかん発作治療薬「エピディオレックス」を認可すると発表。

承認の重要な役割を果たしたのが、てんかん患者である16歳の少年です。米国で不可能だった臨床試験のために彼は渡英して新薬の効果を実証し、その有効性をプレゼンテーションしました。

引用元:WIRED

記事抜粋:「ぼくは10年間も発作に苦しんできました。両親によると1日に100回も発作を起こしたこともあるようです」と彼は語る。しかし、いまでは2年半近く発作がない状態を保っている。「学校の授業にもきちんとついていけます。これまでなら絶対に無理だったことも挑戦できるのです」

その後もてんかん患者のこどもを持つ親たちが、病気との闘いを語り、採決の結果は13対0。「エピディオレックス」という薬は米国で承認されることとなったのです。

今世界的に注目されている「CBD」を試してみませんか?

ここまでCBDはてんかんに効果的というお話をしてきましたが、他にも様々な作用があるのではないかと注目されています。

私もこれまで2年以上CBDオイルを愛用していますが、感じた効果は以下のとおりです。

  • 生理痛が軽くなった。
  • 睡眠の質があがった(朝すっきり起きられる)
  • 落ち着いた気分になれる。

あくまで個人的な意見ですが、CBDオイルはおすすめです。

CBDオイルの選び方や自分に合った商品について知りたいかたは、下記の過去記事を覗いてみてください。

※尚、質の悪いCBDオイルも多く出回っているため、信頼できる代理店から購入するのがおすすめです。私が利用している「CBD MANIA」というサイトは、信頼性が高く質の高い製品が揃っているので安心して購入できますよ。

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この記事を書いた人

福岡県在住26歳の副業ブロガー。自分自身でWEBサイトのノウハウを貯め、企業・個人問わずにWEBライターとしてサイト運用のお手伝いをしています。都会から島に移住しフリーランスを目指して活動中。CBDと読書とお香が寝る前のルーティンです。

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