『HHCは合法です』は嘘！HHCの規制はいつから？【厚生労働省が動いた】

この記事では、上記の内容について深堀りしていきます。

※HHCは2022年3月17日に「指定薬物」に指定されました。

規制に伴いHHCを販売する業者は、残りの在庫を売り捌こうとセールを打ち出し、規制前にはHHC販売店に大行列ができる状態に。

≫滑り込み需要で都内に100人超の列《警察官も出動》:文春オンライン（外部リンク）

本記事では、HHCの規制についてとなぜこんな事態になっているのか、解説していこうと思います。

HHCの効果とは？【HHCを吸うとどうなるのか】

HHC（ヒドロキシヘキサヒドロカンナビノール）とは、THC（テトラカンナビノール）を水素化したものです。

HHCは1940年代に化学者ロジャーアダムズによって発見されました。THC分子に水素を追加し、その物理的特製を変更することによってHHCを作成したと特許文書に記載されています。

と難しく思う人も多いと思いますが、植物油に部分水素添加油脂（トランス脂肪酸）を化合することでできるマーガリンと同じようなイメージです。

HHCは大麻から抽出可能なのですが、ごく少量しかとれません。そのため、ヘンプから抽出されるTHCやCBDから変換され作られるHHCが一般的となっています。

HHCの効果や作用とは？

HHCの効果や作用に関しては様々な見解があります。が、△8-THC と作用が似ていると言われることが多いです。

△8-THCは、麻植物に自然には少量しか存在せず、△9-THCの約50-75%の効果のある向精神薬であると推定されている。

簡単にいうと、HHCの作用は「CBD以上THC以下」ということになります。

日本の研究では、HHCの疼痛効果に関する論文を発表しましたが、HHCが治療薬として大きな可能性を秘めているかどうかを言うのは、現時点でははっきりしていません。

また、HHCはTHCと同じように体内で分解されないようです。THCの△8-THC、△9-THC、および△10-THC の形態とは異なり、HHCが代謝されないという研究結果がいくつかありますが、これも確実ではないようです。

結果、現時点では、HHCの長期的な効果や安全性に関するエビデンスは一切ありません。

HHCを吸うとどうなる？

HHCは、THCと同様の陶酔感を引き出すと言われています。

若者らの間でも「高揚感が得られる」と2021年ごろから急速に広がりました。

HHCを使用したことがある男性に話を聞くと、「HHCを吸引後、酩酊感や高揚感が2~3時間ほど続き、視覚や聴覚など全身の感覚が研ぎ澄まされたようになる」とのこと。

念の為だけどHHC吸って車の運転は
絶対控えるようにな。そろそろ事故も
起きそうだからな

— ミドリカワ (@THCCBDCBG) December 28, 2021

Twitterなどでも、HHCを吸引したあとの車の運転は事故になりかねないから危険という声も見られました。

HHCは日本で違法！規制された流れ【厚労省が動いた】

2022年3月17日よりHHCは「指定薬物」として、正式に規制されました。

前述でも解説しましたが、HHCは大麻草に自然に見られますが、ごく少量です。そのため、THC分子に水素を加えでHHCに変換したものが一般的。

全米大麻産業協会の科学者たちは、これを「半合成」大麻化合物と呼んでいます。

日本でも2021年ごろから若者の間で急速に広がりましたが、あっと言う間に違法となり、HHCは非常に短いピークを迎えました。

HHCが規制された流れ【厚生労働省の動き】

HHCが規制されるまで、脱法ドラックの状況と非常に似ており、以上に早い展開での規制となりました。

HHCが規制されるまでの厚生労働省の動きを以下に簡単にまとめました。

2022年2月3日	CBD議会第4回会合開催：HHCの成分について説明される
2022年3月4日	厚生労働省薬事。食品審議会 指定薬物部会開催
2022年3月7日	HHC等6物質の指定薬物への指定公示
2022年3月17日	薬機法2条15項「指定薬物」 施行

令和4年3月7日、新たに6物質を指定薬物に指定した省令が公布され、令和4年3月17日より施行されます。（厚生労働省PDFより。）

HHCの規制に伴い、事業者は17日までに、販売、広告を止め、在庫については適切な形で処分することを余儀なくされました。

HHCの取り締り内容【持っていたら罪になる？】

HHCが「指定薬物」として規制されたことで、違法薬物同様、以下のことが禁止となります。

違反した場合は、3年以下の懲役または、300万円以下の罰金が併科されます。

規制前に購入したHHC、どうやって処分する？

令和4年3月17日に規制されたHHCですが、所持や使用は違法行為として罰せられます。

もちろん、規制前に購入した製品でも規制対象です。

上記のような不安を解消するべく、ここでは厚労省麻薬対策課が公開している処理方法を共有しますね。

「持っているひとは決して使わず、再利用できないように大量の水と混ぜて捨ててもらいたい」

厚労省は、このように求めています。

Twitterなどでも、「急いで破棄した」などの声が上がっていました。

HHC本当に捨てたんですねとよく言われるのですが、HHCよりも医薬品登録販売者の国家資格を捨てたくないのですよね😰
薬機法違反したら剥奪されるので😇
Sorry…規制直前に原料頂いたのですが、CBDだと思ったから受け取ったのであって、HHCって聞いた瞬間全力でトイレットペーパーに包んでト（文字数

— つぼみ (@tsubomiak) April 23, 2022

HHCは規制され、違法になりました【まとめ】

HHCが規制され、さまざまな意見が飛び交っています。

「HHC違法規制、残念すぎる」という声もあれば、「HHCが市場を荒らすせいで、CBDにも規制がかかりそう…、やめてほしい」などです。

HHCが規制されたあとは、摘発を逃れようと別の成分（THCO）などに関心が集まっていますが、厚労省はそういった状況も想定しているとのことなので、すぐに規制がかかることが予想されます。

個人的には、ストレスや睡眠障害などに悩んでいるかたに、安全性の高いCBDの使用をおすすめします。

CBD市場も、摘発されるギリギリのラインを攻めた販売店もあれば、安全性を重視して品質のいいものだけを販売する販売店などいろいろです。

中には、違法成分が混じった製品を販売しているような業者もあるので、知らずに法に触れている可能性もあります。そういったことがないように、安全な認知度の高いCBD販売店をおすすめしています。

おすすめは、CBD業界の中で一番有名な販売店でもあるCBDMANIAです。

CBDについて詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。